MBOTは,作業の持つマインドフルネス要素に注目したものです.それがどんなものかは,吉備国際大学大学院の福田さんが修士論文で明らかにしておりますが,研修を行う上で「MBOTの研修を受ける予習として,マインドフルネスを知るためにおすすめの書籍とかありますか?」と問い合わせをいただくことが多くなっております.
そこで今回は,MBOTのためのマインドフルネスを知るためのおすすめ書籍をご紹介したいと思います.第一弾です!!簡単な紹介文を書いております.
①マインドフルネスを始めたいあなたへ 毎日の生活でできる瞑想
ジョン・カバットジン(著),田中 麻里 (監訳),松丸 さとみ (訳),星和出版
⇒ マインドフルネスの世界観をエッセイ風に紹介している.世界観を掴むのに感覚的
にわかりやすい印象がある.題名にある通り.初心者にお勧めだが,個人的には時々
振り替える意味でも読み直すことがある.
にわかりやすい印象がある.題名にある通り.初心者にお勧めだが,個人的には時々
振り替える意味でも読み直すことがある.
②マインドフルネスのはじめ方―今この瞬間とあなたの人生を取り戻すために
ジョン・カバットジン(著),貝谷 久宣 (訳),鈴木 孝信 (訳),金剛出版
⇒ アメリカでマインドフルネス医療業界に持ち込んだジョン・カバットジンが書いた入門書.マインドフルネス瞑想のガイドCDがついている.基本的な姿勢やこころの持ち方,態度,そしてスキルの基本など,ベースとなる書籍.
③マインドフルネスストレス低減法
ジョン・カバットジン(著),春木 豊 (訳),北大路書房
⇒ ジョン・カバットジンがマインドフルネスの効果を明らかにした書籍.マインドフルネスストレス低減法(MBSR)のプラグラムの実施方法などが記されている.
④うつのためのマインドフルネス実践 慢性的な不幸感からの解放
マーク・ウィリアムズ (著),ジョン・ティーズデール (著),ジンデル・シーガル (著),ジョン・カバットジン (著),越川 房子 (訳),黒澤 麻美 (訳),星和出版
⇒ マインドフルネス認知療法(MBCT)の開発者たちが,うつ病に対するマインドフ
ルネスの実践を紹介している.日本マインドフルネス学会の理事長である越川先生が
翻訳されている.瞑想のガイドCD付き.
⑤マインドフルネス
バンテ・H・グナラタナ (著),出村佳子 (訳),サンガ
⇒ マインドフルネスについて科学的見地からと仏教的な見地から記した良書.マイン
ドフルネスを深く,根本から知りたいときに読むとよい.
⑦マインドフルネス-基礎と実践-
貝谷 久宣 (編集),熊野 宏昭(編集),越川 房子 (編集)
⇒ マインドフルネス研究の第一人者たちによる学術的な見地から書かれた書籍.脳科
学,社会学,介入試験レビュー,文献学など幅広い視点からの論文が掲載されてい
る.本格的な学術書であるため研究になじみがない場合,難解さを感じる可能性もあ
る.
⑧マインドフルネス入門講義
大谷 彰 (著),金剛出版
⇒ アメリカ在住の心理学者によるマインドフルネスについて,最新の研究も踏まえて
書かれた教科書的書籍.マインドフルネスを実践しながら読むと理解が深まる印象があ
る.読みやすいが,厳密さは高い.
る.読みやすいが,厳密さは高い.
⑩新世代の認知行動療法
熊野宏昭(著),日本評論社
⇒ 第3世代の認知行動療法についての理解を深めるためにはもってこいの書籍.万度フ
ルネス認知療法(MBCT)や弁証法的行動療法(DBT),アクセプタンス&コミットメン
トセラピー(ACT)についても書かれており,最近の動向を掴みやすい.
⑪呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想
ラリー ローゼンバーグ (著),井上 ウィマラ (訳),春秋社
⇒ マインドフルネスの基本となるブッタの瞑想法を紹介したマインドフルネス関係者
の教科書的な書籍.マインドフルネススキルトレーニングを行う場合には必読の書と言
っても過言ではない.
っても過言ではない.
⑫サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
チャディー・メン・タン(著),ダニエル・ゴールマン(序文) (著),一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート (監修),柴田裕之 (訳),英治出版
⇒ マインドフルネスを有名にしたグーグルでの取り組みを紹介した書籍.グーグル開
発され実施されている,マインドフルネスをベースとしたプログラムである「サー
チ・インサイド・ユアセルフ」についても収録されている.
⑬グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD)
サンガ編集部 (著),サンガ
⇒ グーグルで行われているマインドフルネスを中心にマインドフルネスについてわか
りやすく紹介された書籍.サンガという仏教系の書籍を多く扱っている出版社からの書籍であり,丁寧に書かれている.
⑭スタンフォード大学 マインドフルネス教室
スティーヴン・マーフィ重松 (著),坂井 純子 (訳),講談社
⇒ 日系アメリカ人の筆者が,スタンフォード大学で行っているマインドフルネスの講
義内容をまとめたもの.講義録ということもおあり,とっつきやすい印象である.日米
の文化的な違いにも言及されたりしており興味深い.
の文化的な違いにも言及されたりしており興味深い.
⑮東京マインドフルネスセンター ワークショップ集1仏教瞑想の多面的適用
ステファン・G・ホフマン (著),藤田一照 (著),山下良道 (著),蓑輪顕量 (著),小池龍之介 (著),長谷川洋介 (著, 編集),貝谷久宣 (著, 編集),サンガ
⇒ 医療法人が展開するマインドフルネスセンターで行われたワークショップをまとめて掲載されている.実際の雰囲気がつかめる書籍.
以上,第1弾15冊でした.
マインドフルネスの世界にひたってみてはいかがでしょうか?
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