「近赤外分光法を用いた前頭前野の酸化ヘモグロビン量の 比較によるマインドフルネス作業療法の効果 ─マインドフルネス作業療法とマインドフルネス・ スキルトレーニング,精神科作業療法の比較─」
織田靖史,京極真,平尾一樹,宮崎洋一 日本臨床作業療法研究 No.3:26−32,2016
日本臨床作業療法研究誌は,オープンアクセスですので,リンクから全文を読むことが可能です.
この論文では,MBOT時には,個体差などの影響はほとんど受けず,左右の前頭前皮質の脳血流量が上昇したことが分かりました.
このことから,以下のようなメカニズムが考察されました.
前頭前皮質の活動の亢進は,扁桃体や前帯状皮質などの感情に関係する部位の抑制に働く可能性があるかもしれないということです.今回の研究の限界として,脳内部のデータが取れなかったため,これ以上のことは言えませんが,少なくとも我々が仮説として考えていたことに伴う結果となり,否定はされませんでした.
また,このことから臨床におけるMBOTの有用可能性について,先行研究と照らし合わせ考察しました.
これも,本研究の限界として,推察の域を過ぎませんが,少なくとも否定される結果とはなりませんでした.このことから,臨床でMBOTを行うことは,有用となる可能性が考えられるのかもしれません.
現在投稿中の,質的研究による論文と合わせて,MBOTが臨床活用されるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います.すべては,臨床で今も苦しんでいるひとの為に.1人でも多くのひとが,自分らしい生活を享受できたらいいなと思います.そして,全てのひとが,幸せにいきられたらいいなって願っています.
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