ここにサッカーボールくらいのボールが一つあります.
あなたは,他のメンバーたちとそこにやってきました.今から,からだを動かそうと思っています.
さて,あなたはどうしますか?
スポーツと人間の歴史は古く,3万年以上前の洞窟壁画にスポーツに類似した活動が描かれていたようです.(稲垣正浩,谷釜了正編著:スポーツ史講義 p39 大修館書店,1995)
ひとが豊かになり生きるための活動から解放されたとき,生きるための活動はスポーツへの変化し,文化となっていったのだと思います.したがって,スポーツの歴史には,ひとの本質的な部分が垣間見えます.日常と密着していたスポーツは,やがて非日常化し,政治や権力の影響などを受け発展していきます.マラソンのマラトンの丘の物語から,ロンドンオリンピックで42.195㎞になる歴史などはその典型ともいえます.
しかしながら,ルールは大切です.ルールがあるから,わたしたちは安心してスポーツに取り組めますし,スポーツの持つ世界観を共有することができます.だから,われわれは,コートという舞台でサッカーという物語を,その物語の世界観の中で共同で生み出すことができるのです.これは,やっているひとだけではなくて,見ているひとや関わる人すべてを巻き込む壮大な絵巻ともなるのです.
ちょっと話が,大きくなりすぎました・・・.
ボールがあって,そこに広場がある.そして,サッカーのルールを知っている.それだけで,サッカーというスポーツをみんなで安心して楽しめるのです.例え言葉が通じなくても,個人の特性が違っても,サッカーというゲームを通せば,みんな一緒にそのゲームを共有できるのです.
一方で,フットボールの試合中,いきなりボールを抱えて走り出すエリス少年.みなさんご存知の通りラグビーの起源です.
夢中になった少年が,ボールを抱えて走り出す!!
それこそが,スポーツの醍醐味,原点なのだと思います.ひとが動くことから歴史は紡がれていくのです.
さて,わたしたちはどうでしょう?
例えば・・・
ここにサッカーボールくらいのボールが一つあります.
あなたは,他のメンバーたちとそこにやってきました.今から,からだを動かそうと思っています.
さて,あなたはどうしますか?
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