面接についての覚書①

例えば・・・.
「鰹のたたきは,どうやって食べるのがいいですか?」という話を相手がした時に,あなたはどう答えますか?

わたしの周りには,面接のセンスがズバ抜けていると思えるひとが何人かいます.どうしてそんなに見えている(わかる)んですか?というくらい,相手の理解が深く広いひと,なんでそんなにことまで,あいてひとが話してくれるの?というくらい相手がこころをひらくひと,えっ,それでいいの?というくらい相手とのあいだで展開が早いひとなど,わたしの到底及ばない世界を知っているひとたちがいるのです.もう,専門家の研ぎ澄まされた直観をビンビン感じます.あるひとには,なんだかひとをほんわかする,やさしく包み込む慈悲深い人間性に癒されます.そして,あるひとは,ただならぬカリスマ性に一緒の空間にいるだけで救われそうな気もします.

一方で,わたしは・・・.
臆病で,ひと見知り,自分に魅力があるわけでもなく,色々空想癖はあるけれど相手の立場に置き換えることは鈍いようです.だから,自分が面接をする際には,いつも不安がつきまとっています.

でも,そんなわたしだから,しっかりと相手の話を聴こうと思います.
自分の中で,はっきりと相手の話の文脈が見えるまで確認しようと思います.

空想癖のあるわたしは,往々にして早合点しがちです.ひとつ,ふたつ聴いたところで,頭の中にイメージが出てきます.そしてわかった気になってしまうのです.そして,それ以降わたしの頭の中のイメージは固定化され,よりその像を色づけて明確にしてくれる情報のみを聴こうとします.いわば,答え合わせをしようとするのです.そのとき,面接はもう自分の能力を試すだけのクイズになってしまいます.

だからこそ・・・.
わたしは,わからない自分を大切にしようと思います.わかろうとしているけどわからない感覚.だから教えていただく.頭で理解するのではなく,皮膚感覚で伝わってくるまで,しっかりと教えていただく.そう,相手の話の本質が皮膚感覚的に伝わってくるのを感じるまで・・・.

それが,不器用なわたしの面接の心得です.

例えば・・・.
「鰹のたたきは,どうやって食べるのがいいですか?」という話を相手がした時に,あなたはどう答えますか?



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