昨年,ヒットした「アナと雪の女王」ですが,我が家では子供たちがDVDを繰り返し見ていました.最近は,少し落ち着いたようですが(笑)そのときに,「これって,感情調節が困難で医療にかかっている方の理解や介入」に役立つのではない?と思いました.それで,何回か,研修での講演に使わせていただいています.
今回は,その中で,感じたことを少しまとめます.
最近,「ありのままのわたし」でいることが重視されているように思います.少し前から,「自分探し」が流行ったりもしています.本当のわたしでありたい!!というのは,人生における大切なポイントであるという認識は多くのひとに共有されているように思います.
映画でも,「ありの~ままの~姿見せるのよ~.ありの~ままの~自分になるの~」(『レット・イット・ゴー~ありのままで~』より)とエルサが歌っています.これは,エルサが誕生からずっと背負ってきた苦しみから解放される象徴となるような歌です.この歌と同時に,エルサは,過去のトラウマや自分を取り巻くしがらみや自分に課せられた運命から自由になっていきます.高音で伸びる声からは,解放される爽快感すら覚えます.しかし,一方でなんだか苦しさも感じるのです(特に松たか子さんのヴァージョン).
それは,映画を見ればわかります.ありのままで,問題は解決されないのです!!
ありのままは,確かに自分じゃないものからの決別,自由を表します.現代人は,いろいろなものを背負い,ストレス社会でもがいています.それから,自由で自分らしくあることは,確かに大切であるし,重要なことでしょう.しかし,それだけでは何も解決しないのです.
いろんなものから切り離して,自分の世界で自由になる.これは素晴らしいことです!!しかし,それに「こだわり」すぎると,自己愛の世界で閉じこもることになりってしまいます.その結果は・・・.世界が冬の世界になってしまうのです.誰も救われないのです.そう自分自身ですら・・・.
やはり,わたしたちは,世界とは切り離されません.縁でつながっています.
「ありのまま」もいいですが,「あるがまま」で世界とつながることも大切なんだと思います.あるがままに,自分のこころの赴くままに,時の流れのままに,それにこころを開き,身体(五感)をひらき,受け入れていく,つながっていく.それも,またいいのではないでしょうか?
自由にいるって大切ですね.そして,自由にいることにすら拘らない自由って素敵だと思います.
MBOTもそんなところにつながっていくようです.
素晴らしい。「ありのまま」と「あるがまま」似ていますが、全てを受け入れて、「縁」や「運命」も受け入れながら・・・、前向きに、「いま」を大切に「苦しいこと」「嬉しいこと」「悲しいこと」、「充実していること」もすべて、受け入れ、今を活かして、次に繋げる生き方ですかね・・・。「運命」の流れを上手く活かす生き方ですかね・・・。
返信削除あたらしい見方ができました。ありがとうございます。