MBOT あるがまま エッセイ それ自体 身体性

茶道での経験

個人的な話ですが，茶道をする時間はわたしにとって大切な時間です．茶道では，いろいろな気づきがあります．先日の茶道の時間に気づいたことです．

お点前の練習をさせていただいていた時のことでした．その日は何だか，周りの存在（目）が気になって集中できず，お点前に入る前に集中を保つために意識する必要があるような状態でした．そこで，わたしは何度も集中しなおして，そのたびに動きを確認して・・・．そんな中で，始まったお点前だったのですが・・・．いざ始まっても，はじめから師匠に頼りっぱなしで，まったく動けませんでした・・・．焦ったわたしは，何とか思い出そうと，自分をコントロールしようとし続けました．しかし，思えば思うほどドツボへ・・・．

そんな時，手が勝手に動いたのです．そして，それにそのまま従いました．からだの動くままに任せ，そのままに最後まで・・・．

からだは覚えているんだと思います．だから，からだのおもむくままに，からだの声にしたがって．あたまで支配しようと構えずに，わたしがわたしがと我を張らずに，あるがままでそのままで．何もなくなるのではなく，無になるのでもなく，そのままで．気づこうとするのでもなく，あらわれてくるもの，でてくるものをそのままで．感じるままに，そのままに・・・．それもまた，MBOT的経験．