時は金なり

今日は、明日の研修に向けて徳島への移動です。高速バスで移動しようと乗り場へ行くと、なんと時間を間違えており、自分の最近の?不注意にがっかりしながらも、JRでの移動に急遽切りかえました。

高知からの脱出は、私にとってはいつも大変でヘトヘトになります。だから、大抵車での移動なんですが、最近の体力低下や何より一台しかない車を戦略することは家族に忍びなくて。別に女親子のプレッシャーではありませんよ、決して(笑)

妻は車を譲ってくれるのですが、わたしなりの優しさです。麗しき夫婦愛の物語です(笑)って、満足したらいけませんね。ただの合理化です。

それはそうと、そんな感じで疲れてしまうので、いつもJRを利用する際は特急に乗っています。でも、今日は阿波池田からの接続が悪く各駅停車の普通列車に乗ることになりました。

土曜日の昼間。混み合った特急は、ほとんど駅にも止まらず駆けています。すし詰めの車内でみんな先を急ぎます。やがて特急は、乗り換え駅のホームに滑り込みました。

のどかな趣のある歴史を感じさせる駅舎の連絡通路を渡ると、銀色の渋い汽車が待っています。ドアにはワンマンと書かれています。乗り方の分からないわたしは、近くのドアを開けようと何回か試行錯誤しましたが、ドアは開きません。「恥ずかしい」そう思いましたが大丈夫。幸いにも田舎の駅。周りには誰もいません。そう思った時に「やばい!」ことに気づきました。連絡時間は9分。わたしの腕時計の針は、正確に時を刻んでいます。失われた時に比例して、わたしの汗は増加します。一気にからだが火照ります。

この時のわたしは運転士さんの存在を忘れていました。わずかながら乗っていた先客の存在は見えていましたが、つながっていませんでした。

わたしは、あきらめて後方へ歩きました。次の列車でもいいかな?そう思ったのか思い出せませんが、歩いたのです。2、3歩でしょうか、足を出したとき最後尾の扉が開いているのが見えました。急がば回れ。確かめるように、一歩一歩歩くごとに、扉を確認しました。確かに開いている。急がば回れ。ゆっくりとわたしは汽車に乗り込みました。

列車は発車しました。各駅に止まります。各駅ごとに降りるひと、乗り込むひとがいます。いろんな個性を持ったひとが駅ごとに入れ替わります。

窓から見える風景も変化し、聞こえてくる言葉も変わってきました。いつも見落としている景色を今は味わっています。

時は大切です。無駄にしたくはありません。でも、自分の体験や経験したことに、そのまま注目してみるといろんなものが見えてきます。どんな時の過ごし方をしても、どれも無駄にはなりません。それほど時は偉大だし、わたしは無知なのです。ローカル線には、宝物がありました。

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