まぁ,国の関係でも,近所の関係でも,顔見知りでも,たまたまでも,男女の関係でも,とにかく争い事は悲劇を生むことは間違いない.とかくルールのない争い事は,多くの犠牲を生み出してしまう.争いごとの前では,誰かが傷付くことは間違いがないのである.
それを避けるために,信念対立解明アプローチやアンガ―マネジメント,コンフリクトマネジメントなどの考えが生まれ,広まっている.しかし,これらは基本的に言語によって現象を理解し,それぞれのコンテクスト(世界の構造)を組み替えることでゲームを根底から覆すという手法を取る.かなり知性的で情緒的な手法であると言えよう.文明的とも言えるのかもしれない.ただ,これには弱点がある.ひとが強烈に攻撃性を発揮するときには,多くの場合退行しているのである.一時的により原始的な状態になり,言葉は徐々に失われ,うなり声と怒号という音声のみが飛び交うことになる.ほぼ野生の世界である.しかし,野生の世界は本能的なルールがまだそこにある.そのリミッターを超えた先に,本当の意味のカオス(混沌)がある.こうなるともうどうしようもなくなる.
言葉がつかえなくなる,ぎりぎりの世界で平和を保つために何ができるのか?今日は,プリミティブな対処について考えてみたいと思う.
対象法その1 佐〇さん
わたしの友人に佐〇さんという男がいます.高知県の海〇〇〇ホス〇〇〇というところに勤務されている.作業療法士です.きっと・・・.「えっ!?きっと??」とにわかに信じがたく,きっとと表現しなけばならないというのも,なんとまぁ~,実に彼は顔が恐いのです!!ご存知の方が5人いたら10人程は,頷かれるのではないかと思います.しかも彼は,作業療法士だと名刺に書いておられますが,未だ免許を見たことがありません.あったとしても,受験票の顔写真を見た担当者が恐れて顔パスにしたのかもしれませんが・・・.とはいえ,かく言う私もそんな部類の顔なのですが・・・.
そんな彼は,後輩になるのですが,接していると実は先輩じゃないかと思ってしまうほどの態度なのです.かろうじて,敬語らしきものは使ってくれますが,それもすぐに崩れていきます.子供の作る砂場のトンネル以上に崩れやすいのです.多くの人は,それをフレンドリーと評価されていますが,そういう彼への甘やかしが周囲の不幸を助長するのです(笑)とはいえ,全く人見知りしない彼ですからもうどこに行っても大人気!!羨ましすぎて,恨めしくなっちゃいそうなくらいなのです.
しかも,彼はふっくらぽっちゃり体型.その丸いフォルムは高知県の特産である文旦や新高梨とも負けずとも劣らずの愛らしさなのです.遠くから見てもよくわかる彼の姿は,先の全国学会でも大人気でした.その証拠に,彼が会場から出て東京駅に向かう間,切れ間なく続くひとの波,東京駅の前は人で溢れかえっていました.キオスクのおばちゃんにきいたところ「いつものことよ」という話でしたが,僕は彼と歩いていましたが確実にみんなこっちを見ていましたので彼の人気でしょう.珍獣を見るようね目でジロジロと遠目に見ていましたので・・・.あの時,街ゆく人たちから私はどう見えていたのでしょうか?飼育係?それとも同類??考えるのが怖くなったので,話を進めたいとおもいます.
そんな彼ですが,実はとっても繊細で気遣いができるいい男なのです.彼はとってもユニークでユーモアのセンスがあります(ユーモアというより若干力ずくな感もありますが).そしていつも腹筋が痛くなるくらい笑わせてくれるのですが(もう姿を見ただけで笑えるのです),小粋で面白いことを言った後「ちらっ」とこっちを見るのです.顔を確認するのです.この細かい気遣いに,もうみんなメロメロになってしまうのです.
そんな佐〇さんですが・・・,おっとここからが本題.彼は,徳島県出身なのです.徳島といえば,そうです,みなさまよくご存知の『阿波踊り』!!その阿波踊りですが,彼の踊りは絶品です.とにかくうまいのです.そして,場が和むのです.自然に笑いが起き,そこにいるひとは癒されます.しかし,私の踊りのように滑稽なのではありません.うまいのです.繰り返し強調しますが,うまいのです!!もしかして,阿波国に踊りが生まれた時の再現を見ているようにタイムスリップしたようなノスタルジーを彼の踊りには感じることができるのです.まさに,人間のプリミティブな感性を呼び覚まし,命の息吹を感じさせる.それをふっくらぽっちゃりで丸っこい体型をした怖い顔の男が踊っているのです.これをファニーと呼ばずして,なにをファニーと呼ぶのか?もう辞書にのせてもらいたいくらいです.これこそ,言葉を超えそうな原始的な争いの解消にはならないでしょうか?男女間の別れ話,これからヒートアップという時に佐〇さんが登場して来てお囃子の音色に合わせて阿波踊りを踊り出す.なんだか争うことがバカバカしくなるはずです.それをどんどん広げていくと・・・,一触即発の国際紛争の解消にも使えないだろうか?と考えたりしています.
対処法その2 おっ〇い
これは,いわずとしれたひとの胸(乳房)です.人に限らず,哺乳類は誰もがお世話になる機関です.もう,みんな大好き!!ふっくら柔らかでほんのりあったかい,全人類の憧れです.時折,お〇りの方がなんていう方もいらっしゃいますが,それはおっさんの戯言なわけで,ここでは男性の性癖を話題にしているわけではありません.動物に共通した安心感を与える乳房,おっ〇いだからこそ意味があるのです.うちの三歳児は意味もないのに「おっ〇い、おっ〇い」と羨ましいくらいに口走っています.もうニコニコしながら(笑)本当に満面の笑みなんです.きっと色々と溜まっているストレスをこうして発散しているのでしょう.こんなにストレスが溜まっているなんて・・・「すまん,娘よ」と抱きしめると「おっ〇い」といい「なに言ってんの?」ときくと「おっ〇い」と言う、もうおっ〇いだらけなのです.あんまり羨ましいので,彼女の真似してごく自然に(というか自然を装って)禁断のその言葉を言ってみると,もうなんだかスッキリ!!イライラなんて,なんてことないし,なにそれ?って感じになっちゃいました(笑)
「おお,娘よ!!」なんだか嬉しくなって,娘に手を差し出す40のおっさん.娘もおっさんの差し出した手の意味もわからず嬉しくなってハイタッチ!今だからできる技.「合法的に言える今のうちに言えるだけ言っちゃわないと」とテンション上がる私の背中に鋭い視線.恐る恐る振り返ると呆れた妻の顔.そしてそれを見ている小学校1年の長女.彼女は,おっ〇い団のバカはしゃぎに乗りたそうに見ていたのだけど,大人の選択をしたようでスッと妻の横に行きおんなじ顔をしていました.女の子の成長は早い!!父危うし!なのです(涙)これからが怖い(笑)
とはいえ,このように「おっ〇い」の魅力はなにものにも変えがたいものがあります.嘘だと思うのならこの禁断の魔法を10回唱えて見てください.一瞬にして癒されることでしょう.精神分析家のメラニー・クラインは妄想分裂ポジションと抑うつポジションなどを明らかにした自身の理論の中で,「good breast」「bad breast」という考え方を紹介している.そして,彼女の影響を受けた(スーパーバイジーの)ウイニコットは,発展させた対象関係論の中で「移行対象」というものを見つけました.これは,まずは毛布などの肌に触るもので柔らかいものであります.まさに「母の乳房」なのでしょう.それほどまでに「おっ〇い」は人間の内的空想に関わり根源的に重要なのであるということが言えるでしょう.
そしてこれは,もうひとをこえて動物(哺乳類)の世界でも通用する偉大なものであることは異論がないでしょう.いがみ合うひとがいたとしても,一度「おっ〇い」がそこにあれば,きっと争いは消滅するでしょう.あるいは「おっ〇い」と唱えるだけでもいいのかもしれません.とにかく「おっ〇い」は偉大なのです!!とはいえ,今にも先頭が始まりそうな戦場で「おっ〇い」丸出しで出ていくわけには行きません.近世のヨーロッパ自由のための戦いの時ならいざ知らず,今やっちゃうとセクハラになっちゃうかも知れません.ワイドショーの格好の餌食になることでしょう.それはまずい!!
ではどうすればいいのか?
対処法その3 最強のウエポン
ここまで,「佐〇さん」と「おっ〇い」の争いを消滅させる可能性を持つ潜在的な力について書いてきました.その2つは,言語に頼らず,ひとの持つプリミティブな感覚に訴えて争いをなくします.魂を癒すといっても過言ではないのかもしれません(きっと異論で炎上するでしょうが・・・).それほど強力なのです(笑)しかし,どうもまだまだ足りないようです.では,どうするのか?もう,その2つを合体させるしかありません!!そうです,ふんわりぽっちゃり丸っこい体型の佐〇さんを育成し,そのふくよかさを倍増させることでおっ〇いを魅力的に膨らませるです!!そして,そうなった「佐〇さん」が「おっ〇い」をポヨンポヨンさせながら阿波踊りを踊って登場してくるのです!
It`s so funny!!
世界に平和が訪れることを心から願う秋の夜長です.
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