らいすたの可能性

 昨日は,寺岡さんと京極先生が立ち上げている企画「らいすた」の記念すべき第1回開催日でした.実は,昨日は佐藤さんの開催している「こもれび会」というマインドフルネスの会があり,先にそっちの予定が決まっていたので,そちらに出席しようと思っていたのですが,あいにくの体調不良に雨!!家で安静にすることにして,「らいすた」参加に切り替えました.それだけでも,「らいすた」の今までの勉強会の形式との違いが分かります.とにかく自由度が高いのです.

 「らいすた」とは,「live study」の略だとのことです.しかし,何よりも「らいすた」と平仮名で表記するところが今風だし,インスタグラムと言うオシャレ度が高く若者に人気のツールを使うところがポイントです!

 さぁ,始まりました!!寺岡さんと京極先生の掛け合いの中で話が深まっています.それを盛り上げる聴講者のライブで書き込まれる質問やコメントの数々.それを読むだけでも,いろいろな考えが披露されており,楽しめますし大いなる刺激を受けます.この在り方は,目を見張るものがあります!!ふつう講演は演者の考えが一方向的に語られます.その確からしさについてはまちまちですが,基本的に射程は狭くなりがちです.しかし,「らいすた」の場合は聴講者がライブで自分の意見を披露できるので,そこに居てみているだけで考え方の幅が広がるのです.

 こんなに素晴らしい「らいすた」体験でしたが,少しだけ心配な点(不安な点)がありました.先ずは,質問がテキスト(文字)のみとなっているため,そこにまつわる情緒や背景がデフォルトされているということです.昨日の「らいすた」では,さすが講演で質疑応答慣れしている寺岡さんや京極先生ですので,文脈を汲み取った質疑応答になっていたのですが,ズレルこともあるのではないかと言うのが心配です.しかし,それに対しても絵文字などを使って伝えていましたし,質問者の意図とずれていてもチャット感覚でラフに書き込めるので安心して何度も繰り返し質問できます.第2に,勉強会(特にワークショップ)を実施する中で起こる「場」の効果が得られにくいということです.雰囲気も含めて味わうということも勉強会の醍醐味であると思いますし,その講師のひととなりを感じることも理論や技術を得るためにはあった方がいいと思いますので,その分がなくなることがどのような影響を与えるのか??昨日のライブ配信の中ではあまり問題はなさそうでしたし,講師2人の掛け合いから,ライブ感が伝わってきましたので,そういった中でフォローされるのかもしれません.そして,最後にこの放送を録画して後に再生できるのかという課題に対して,今後どういった方向性を見出されるのか?「Here&Now」のその場性と,学習効果のためのアーカイブ性の間で,その方法論的な検討も含めて注目しているところです.

 というわけで,今回「らいすた」に参加したことを振り返ってみました.ここで述べたように,とっても面白い試みが始まったなと感心しているところです.今までの勉強会の概念や当たり前だと思われていた卒後教育の方法を打ち破るイノベーションだと,新しい時代の扉が開いたのだと思いました.

 今1番アツく,そしておすすめのコンテンツですよ!!

 
(※参考までに)

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