ところで,今回の学会では,嬉しいことに出番が2回あります.
1つ目は,口述発表.
9月24日(日)9:00~10:10 第2会場 スペシャルセッション10 で発表させていただきます.演題名は「感情調節困難患者に対するMBOTパッケージプログラム実施時の主観的体験の変化の検討」です.
MBOTとは,マインドフルネス作業療法のことです.マインドフルネス作業療法は,感情調節が困難な患者さんにその有効性が認められているマインドフルネスと一般的に臨床に普及している作業療法の特徴を融合させて開発されたもので,作業療法のマインドフルネス要素に着目しています.
一般的に臨床においてMBOTは,通常の(精神科)作業療法(以下,OT)やマインドフルネス・スキルトレーニング(MST)と組み合わせて実施されることで効果的です.それをMBOTパッケージプログラム(MBOTパッケージ)と呼んでいます.今回は,MBOTとOT(フィンガーペインティング)とMST(呼吸瞑想)を実施しました.その結果について,仮説の正しい確率が直接表せるベイズモデルを用いて明らかにしています.ベイズモデルは,今までの仮説検定モデルとは違う,新しい統計解析方法です.
これは,単にMBOTの結果のみならず,MBOTという「作業」用いた療法を通して,どのように対象者がどう変化していくのか?ということが明らかになっています.
ご興味がある方は,是非お運びください.
2つ目は,モーニングセミナー.
9月23日(土) 9:00~10:30 第3会場 モーニングセミナー2 『緩和ケアを知ることで変わる!「生きる」を支える作業療法の実践』で話題提供させていただきます.わたしは,「トータルペインの視点を精神科で用いる意義」というテーマで話題提供をさせたいただく予定です.
今回,作業療法ジャーナル(作業療法ジャーナル Vol.51 No.9)の「特集 緩和ケアを通じてみる作業療法の世界」で書かせたいただいた内容を中心にお話しさせていただきます.
身体的苦痛,心的苦痛,社会的苦痛,スピリチュアルな苦痛の4つの苦痛からなるトータルペインという考え方は,精神科領域の作業療法を考えたときに,ぜひとも持っておきたい視点だと思っています.
最近,わたしが興味を持っているネガティブ・ケイパビリティという考え方にも通じているように感じています.そして,それらは,マインドフルネスとも関係しているのではないかと考えているところです.当日は,1.精神科における2つの死 2.症例から学んだこと 3.マインドフルネス作業療法(MBOT)について 4.痛みを抱えるということ 5.精神科におけるトータルペインの視点の必要性 といった内容に関して話題提供し,ディスカッション出来ればと思います.よろしくお願いいたします.
そして,なんといっても,学会といったらこれ!この企画!!
MUHOOです!!!
なんと,おかげさまで,第3回を迎えることができたようです.(拍手)
今回は,昨年スピーカーをしてくださった高橋章郎さんが事務局長のルーツユアセルフ(おやじ農園)の皆さんが,とれたて野菜を会場で提供してくれるようです.精魂込めて作った素晴らしい素材が,どんな素敵な料理に化けるのか?今から,よだれが止まりません(笑)
そして,なんといってもPPOT!今年も素敵なメンバーがそろっています.ぜひ,100枚以上の名刺を持ってご参加ください!!
さらに,今年はゲストスピーカーも豪華!!ということで,学会初日の金曜の夜を楽しみましょう!!場所は,神田です!!
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第2回 MUHOO 集合写真 |
では,学会でお会いしましょう!!
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